冬でもハナビラタケ出来るのですか?
おはようございます。
きのこやしんちゃんです。
ハナビラタケをいつも購入してくれる近所のおばさまとの会話の中で
「ハナビラタケって冬でも出来るの?」
と聞かれました。
自然界に自生するハナビラタケは6月~9月にかけて発生します。
つまり、夏のきのこなんです。
「キノコ」ってイメージは秋の食材!と思われがちですが、ハナビラタケの旬は夏なのです。
そのことを知っていた近所のおばさまでしたので、「こんな寒い冬に作れるのかしら?」
と思ったそうです。
1月の終わりといえば1年で一番寒い時期です。
この信州でも、連日最低気温が-5℃付近で、先日の寒気のときには‐9℃でした。
栽培舎の内気温も当然下がるわけで、冬の間は暖房で温度を維持できるようにしています。
夏キノコであるハナビラタケは20℃付近が成長に適していると思います。
夏であれば20℃を十分保てるのですが、寒い冬では室内温度が17℃になることもしばしばです。
17℃になってしまうと成長が遅くなってしまいます。
と同時に乾燥気味になってしまうためキノコが乾きやすくなります。
人のお肌と一緒でキノコにも潤いが必要です。
超音波加湿器にてモワッとした環境を作り出しているのです。
冬のキノコづくりは神経を使います。
暖房と加湿のバランスを程よく保ちながら生育の影響が出ないように気を配っています。
栽培舎はもともと、温度を維持できるような構造をしていますので、
ハナビラタケでも1年中作れるのです。
夏キノコでも1年中食べられる「ハナビラタケ」
皆さん覚えておいてください。
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