あーちゃん愛犬とのお別れ 『今までありがとう!』

     2016/03/01

先日父がブログで記事にしているのですが、

2月22日

家族の一員として
9年を共に過ごした
愛犬の「ぶっちょ」が命をひきとりました。

数日経った今もお別れの
寂しさと切なさで胸が痛みますが…
一緒に過ごしたかけがえのない時間と、
小さな大切な家族との
思い出を私なりに、綴りたいと思います。

ぶっちょは、白と薄茶色の
優しい毛色のビーグル犬です。
普段は「ぶっちゃん」との
愛称で呼んでいたこの子が
我が家にやってきたのは、
私が中学1年生の時でした。

当時、中学校に入学したての私は
体調不良により入学したわずか1ヶ月ほどで
学校に行くことができなくなりました。
今思えば、自分のできることの範囲を超えた無理が
自分の気持ちを無視し続けて、
疲れてしまったのだと思います。
「もう、身体も心もお休みします」
ということだったのかもしれません。
学校に通うことができず、
周りの流れから疎外されてしまったような錯覚をして、
家で過ごす時間は酷く寂しく、
時にとても辛い時間でした。
そんな時期に我が家にやってきたのが
「ぶっちゃん」でした。

母の実家が群馬県にあり、
家族で帰省した際に母の姉のお知り合いの方に
ビーグル犬のブリーダーさんが居るとのことで、
まだ小さくてとても可愛い子犬がたくさん居るんだよ!
一緒に見に行ってみようか!と言ってもらって、
両親と4人姉弟の6人でお邪魔することになりました。
そのブリーダーさんの元で、ぶっちゃんに出逢いました。

ビーグル犬のイメージと言えば薄茶色に白、
黒のぶちが入ったようなイメージでしたが
ぶっちゃんは薄茶色に白色の優しい毛色の子でした。

他の子に比べてとびきり元気が良く、
ゲージから出してもらうと勢い良く広場に駆けて行き、
人見知りもせず、キラキラした目で
「遊んで、遊んで!」と言っているかのように
私たちの足元をぴょんぴょんと跳ねていました。
弟がまだ保育園生でしたが
小さな弟が毛を逆撫でしてしまうような、
慣れない手つきで触ってもぶっちゃんは
怒るような雰囲気もなく、
足元に擦り寄ってきました。

優しい雰囲気と、無邪気な愛らしさがあまりにも輝いて見えて、
家族全員で、「この子と暮らしたい」と思いました。

帰宅する車の中で、生き物と暮らすということは
きちんと面倒を見てあげないと可哀想だから、
みんなで考えようね。と両親と話した結果、
1ヶ月ほどの後にぶっちゃんを
我が家で迎えることになりました。

お家で犬を飼うのは初めての経験で
なかなか苦戦した時期もありますが、
家で過ごしていた私の元に、
小さな家族が寄り添ってくれるのは
とても心の支えになりました。
落ち込んだり、悲しくなってしまった時、
ぶっちゃんは何故か、
その気持ちを察してくれるかのように
座る私の隣で静かに撫でられながら寄り添ってくれて、
同級生に会わないように、
日暮れの時間に散歩に出かけると
スキップでもしてしまいそうなくらい楽しそうに
一緒に歩いてくれました。

ぶっちゃんがやってきて9年が経って
中学生の3年間ほとんど学校に通えなかった私も
高校を定時制で4年間過ごして現在自営を手伝っていますし、
弟は大学生、中学生、小学生となりました。
ぶっちゃんはいつでもみんなに寄り添ってくれる
大切な家族です。
この子が我が家にやってきてくれて、
辛い時期を、両親や弟たちと同じように
ぶっちゃんが支えてくれていました。

ビーグル犬の寿命は12年〜15年ほどと言われており、
数か月前まで相変わらず元気に
走り回って、目を輝かせていたので
お別れが近いだなんて少しも思っていませんでした。

今年に入ってから、急に年齢を感じるように
ジャンプすることが難しくなっていたり
食欲がなくなってしまい、
弱々しく痩せてしまいました。
森の鈴と呼ばれるくらいの元気な鳴き声も
聞くことができなくなってしまったのです。

あまりの元気の無さと
体を起こすことも
できなくなってしまったぶっちゃんが
心配で病院に連れて行ったのが
およそ1週間前のことでした。

獣医さんに診察をしていただくと
その小さな体には
腫瘍があり、もう長くないかもしれないと、
その言葉を聞いて、
あまりに突然のお別れを予感してしまい、
涙が溢れてしまいました。

そして22日
その日は朝からもう何も口にすることが
できなくなってしまい、
体を横たえて
静かに呼吸をして寝ているばかりでした。

仕事を終えて帰宅した夜。

「ぶっちゃん」と声をかけて
しゃがみ込んでそばに寄ると、
もう起き上がることすら大変そうでしたが、
フラフラの脚で今にも倒れてしまいそうでしたが
腕の中に収まりました。

抱きしめた小さなぶっちゃんの
体温は低く、呼吸は浅くなっていました。
今にも寝てしまいそうなくらい
瞬きを繰り返す姿は
まるで「もう僕、眠くなっちゃった」と
教えてくれているようでした。

そばにいた母も同じように感じたようで
家族全員でお別れの覚悟をしました。
抱いている腕の中で
徐々に弱くなる鼓動が、命の残り時間を
伝えていました。

みんなで涙しながら
一緒に過ごした大切な時間、
ぶっちゃんがいてくれたことで癒してくれた
優しいぬくもり。
我が家にやってきて
家族になってくれて、「ありがとう」
「大好きだよ」と何度も口にして
撫でていました。

そして最期の力を振り絞ったかのように
首をあげて、
元気だった頃と同じように
パチッと大きな目をキラキラと輝かせて、
周りにいた家族の顔を
見回して、その直後
体の力が抜けきったように
首を腕に預けて息を引き取りました。

ぶっちゃんの言葉はわからないけど、
確かに、「ありがとう」と言ったかのような
優しい顔をしていました。

腕の中で眠るように
息を引き取ったぶっちゃんが
我が家に、残してくれたのは
一緒に過ごす中で感じていた
陽だまりのような安心感や優しさと、温もりでした。

そして残してくれたのは、
思い出だけではありませんでした。

ぶっちょという名前の由来。
この子がこの世で生を受けて
ブリーダーさんの元で
はじめの名前を授かった際に
つけられていたのは・・・
『BRIGHT BOY(ブライト ボーイ)』

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※BRIGHT(ブライト)
明るい、輝く、晴れやかな

この意味を知った瞬間
真っ暗に感じていた中学生の時、
希望を感じることができなかったあの頃。
出逢ったのときから今までずっと・・・
この子がそばで明るく、おひさまのように
支えてくれていたんだと、
そう気がつくと、
命を引き取ってしまった今なお、
光を照らしてくれていることを感じて
その温もりに号泣してしまいました。

その名をもって、
家族の一員となってくれたぶっちゃん。
9年間を一緒に過ごして、
たくさんのことがあった中で
支えてくれていました。

どんな時も癒してくれて、
人よりずっとずっと小さな
その体からは想像できないほどの
大きな光で包んで
見守ってくれました。

IMG_0538

ほんとうに感謝の気持ちで
いっぱいです。

ぶっちゃんが居た場所を見ては
「ぶっちゃん」と名前を
呼んで
「おはよう」
「いってきます」
「ただいま」
「おやすみ」と言葉をかけようとして
もうそこには居ないことに気がつくと
切なさと寂しさを感じてしまい
悲しさが薄れるには
時間がかかるかもしれませんが、
家族ひとりひとりの心に残る
温もりは優しく支えてくれているようです。

大好きな可愛いぶっちゃん。

素晴らしい出逢いを、
ありがとう
ずっとずっと大好きだよ。

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