しんちゃん”はなびらたけ”とは

  

きのこやしんちゃんです。

今日は、はなびらたけについて語ります。

 

はなびらたけとは

白い葉牡丹状の大型のきのこで10~20cmくらいの大きさで、大きいものだと30cmを超すものもある。

枝は花びら状に薄く波を打っている。

分類学的には、ハナビラタケ科ハナビラタケ属ハナビラタケ(種)という、1科1属2種のめずらしいキノコ。

自然で採取したハナビラタケの多くは、薄い黄褐色の物が多い。

光が当たらないものは、白色で花びら状の柄の分枝が多く、サンゴのように美しいものも見られる。

針葉樹の根本や切り株から生えてくることが多い。

主に、カラマツ林に多く発生する。

標高1000m以上の場所で、7~9月の夏場に発生する。

夏に生息するきのこであり、多くは20~25度前後で発生する。

針葉樹は広葉樹よりも古い時代からあるものです。

その針葉樹に特異的につくハナビラタケ。

ハナビラタケはかなり古い時代からあったきのこだと推測されています。

他のきのこが嫌がって近寄らないカラマツなどの強い松ヤニを物ともしない性質がある。

ハナビラタケは松ヤニに対する耐性が飛び抜けて強い。

他のきのこが入り込めないカラマツに入り込んでひとりでぬくぬくと栄養を吸収して育つのです。

周りに敵がいないのでゆっくり栄養をとります。

それが、ハナビラタケの菌糸成長の遅さでもあります。

反面、カビの成長よりも遅いためわずかなカビにもやられてしまう。

それが、人工栽培の難しさでもあるのです。

 

私が、はなびらたけ栽培を開始したのは、平成19年です。

初めて、人口栽培に成功したのは埼玉県熊谷農業高校(当時)の福島先生、1993年のことです。

 

今や、はなびらたけに関する事例がいくつも研究、発表されています。

この素晴らしいきのこを全国へ広める!という目標を持って日々精進しています。

またの次回、はなびらたけの素晴らしさをお伝えします。

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 -育成日記|from しんちゃん

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